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VMware ESXiを20Wで運用する(小型・静音・省電力)

10月 27th, 2009

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自宅用にESXiを動かしたいのだけど、24時間稼働だとどうしてもファンの音と電気代が気になる。

というわけで、静音性と省電力に優れたマシンを検討してみた。

CPU選び

まず問題となるのがCPU。自宅サーバなんてほどんどCPUパワーを使わないので、多少非力でも省電力なものが欲しい。でも、ESXiを動かすならVT対応が必須(64ビット仮想マシンを動かすのに必要)。

省電力プロセッサといえばIntel Atomが思い浮かぶけど、64bitでVT対応のものがまだないようなのでボツ。

となると、Intel Core 2のモバイル向けが無難かな、ということで、Core 2 DuoのPenryn辺りを考える。

マザーボード選び

問題はマザーボードで、モバイル用CPU(Socket P)に対応したものって案外少ない(しかも高い)。そんな中、AOpenのMP45-Dというベアボーンがよさげという話を聞いたので調べてみると、Intelのネットワークカードが使われてるみたいだし、ESXiも動きそう。

パーツ購入

というわけで、システム一式そろえてみた。

ベアボーン AOpen MP45-D
(Intel GM45 + ICH9M)
約37,000円
CPU Intel Core 2 Duo 2.40GHz (P8600) 約13,000円(中古)
メモリ DDR2-800 SO-DIMM 2GB×2 約7,000円
HDD SATA HDD(2.5in) 320GB 約5,000円(中古)

合計6.2万円。もっと安くできる構成もありそうだけど、まあいいや。

組み立て

本体の大きさはMac miniとほとんど同じ。拡張性はほとんどない。

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ストレージは2.5インチHDDが一つしか入らないけど、eSATAで外付けドライブを接続できる。ただし、ポートマルチプライヤには対応していないため、接続できるHDDは最大二つ。あるいは外付けドライブでハードウェアRAIDする必要がある。

説明書通りにパーツを取り付けて終わり。メモリがちょっと刺しづらいけど、トラブルもなくあっさり完成。

BIOSの設定

ひとまず”Load Optimized Defaults”で初期値に設定。

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VTが無効になってるので、“CPU Feature”の”Virtualization Technology”を”Enabled”に変更。

CPUの省電力機構を生かすために、”CPU C State Capability”を”C6”に変更。

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グラフィックは最初しか使わないので、”Advanced Chipset Features”からビデオメモリを最小値に変更。

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設定が終わればキーボードも外すので、”Standard CMOS Features”からエラーを出さないように変更。

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ストレージは初期値でAHCIになってる。ハードウェアRAIDは搭載されてないみたい。

ESXiのインストール

最初はUSBメモリから起動してiSCSIストレージを使おうと思っていたのだけど、起動すると「Panic: Cannot get disk parameters.」と出て止まってしまう。どうやらBIOSでUSBをHDDとして認識させないといけないらしいのだが、そのような設定項目がないので断念。

ストレージをどうするかはいろいろ考えられるだろうけど、とりあえず内蔵ディスク+手動バックアップでいいや、ってことで普通にインストール。何の問題もなく動作した。

esxi

雑感

高負荷だとファンの音が聞こえるけど、普段はハードディスクの回転音以外は聞こえない。

パワーチェッカーで消費電力を見てみると、仮想マシンを何個か起動した状態で18W。負荷の高いときでも30Wくらいで動いてるみたい。これなら一ヶ月の電気代は300円以下に抑えられそう。前に買ったATOM+IONマシンが常時30Wくらいであることを考えると、ACアダプタのベアボーンってのが更なる省電力になってるのかな。

これでいくつものサーバを動かせるんだから、すごい時代になったなぁ。

追記(10/30)

外付けHDD(eSATA)でハードウェアRAIDによるミラーリングをしようかと思って、「裸族の二世帯住宅2.5」というのを買ってみた。

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結果としては失敗。熱暴走するのかなんだかわからないけど、負荷を掛け続けると動作がおかしくなってしまう。(青のLEDが点滅を始める)

結局、内蔵ディスクをSSDに入れ替えることにした。コスト的には上昇するけど、静音性と省電力を考えると、この辺りが落としどころか。

ストレージは難しいなぁ・・

追記(11/9)

ストレージ(Intel SSD)の性能を測ってみた。左は実機に直接接続した場合で、右は仮想マシンからアクセスした場合。

native virtual

仮想マシンのほうがやや性能が落ちる傾向にあるけど、ほとんど気にならないレベル。

仮想マシンとして動くWindows Server 2003に、StarWind iSCSI Target(無料版)を入れて、Windows 7からiSCSIディスクとしてマウントしたときの性能は次のような感じ。(左:RAMディスク 右:SSD)

ram ssd

RAMディスクでも、仮想マシンの電源を落とさない限りはデータが失われることもないので、これはこれで使いどころがあるかもしれない。

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メインPCを仮想化してみた

9月 8th, 2009

新PCのパフォーマンス

かつてないスケールで、作業環境の再構築に取り組み始めた。目標は、

  • メインの環境をなるべく仮想化したい。PCを引っ越すたびに再設定するのは面倒。
  • 仮想マシンを4つくらい常駐させても仕事できるようにする。モニタも3つくらいほしい。
  • 自分用サーバも仮想化して24時間稼働させる。VMware ESXiの動く静音PCがほしい。
  • 動画のエンコードを高速化するための速いマシンがほしい。
  • 音楽や写真や動画や仮想マシンを安心して格納できるストレージとバックアップ体制。

ということで、この先ずっと使える作業環境のフレームワークを作るべく、一大プロジェクト発足です。

マシン選定

もともとデスクトップPCとしてHP dx7300 ST、試験用のサーバ機としてHP ML150 G3を使っていたので、これを入れ替えることにした。つまり、前者を仮想化ホストにし、後者をワークステーションに仕立て上げる。(ファンがうるさいけど)

プロセッサはXeon 5110×2で物理8コア。メモリは5GB。OSはWindows 7の64bit版を入れることにした。

性能的には申し分ないのだが、ML150は純粋なサーバ機なので、いくつか足りないものがあった。

ビデオカード

まずはビデオカードとして、HIS HD 4350のPCI Express x16版と、PCI版の二枚を購入。PCIの方は問題ないとして、PCIeはマザーボードにx8のスロットしかなかったので、スロットを加工して(下図)無理やりねじ込んだら無事にx8として認識された。OS側からも両方のカードが認識されてるので、これで念願の3モニタが実現できそうだ。

スロットの端をカッターで切り開いて、ビデオカードが刺さるようにした。

スロットの端をカッターで切り開いて、ビデオカードが刺さるようにした。

唯一の問題として、起動時にBIOSで次のようなエラーが出てしまう。

ERROR

Expansion ROM not initialized – PCI Network Controller on Motherboard

Bus:07, Device:01, Function:00

オンボードのNICがビデオカードと干渉してエラーを出してるみたいだけど、回避方法がよくわからない。動作には支障がないようなので、とりあえず無視してる。

追記(9/30) インテル®マトリクス・ストレージ・マネージャーを入れたら出なくなった。

サウンドカード

安価にUSBのサウンドアダプタで済ませることにした。

ストレージ

さて、問題はストレージをどうするか。とりあえず次の四つを用意してみた。

  • 起動用ディスク。安価な160GBのHDD。
  • Intel SSD X25-M 80GB。
  • SATA HDD 250GB×2でストライピング(RAID0)。
  • RAID 1+0のiSCSIディスク450GB。

それぞれWindows 7からベンチマークをとってみた。

起動ディスク。速いわけでもない普通のHDD。Windows 7は、起動ディスクをソフトウェアRAIDにできないので入れてみた。

起動ディスク。速いわけでもない普通のHDD。Windows 7は、起動ディスクをソフトウェアRAIDにできないので入れてみた。

IntelのSSD。ライトキャッシュはオフにしてある。抜群の読み込み性能。

IntelのSSD。ライトキャッシュはオフにしてある。読み込み性能は抜群。

HDDのストライピング。書き込み性能ではSSDよりも優秀。大容量。

HDDのストライピング。大量の書き込みではSSDより勝る、かつ大容量。

ネットワークドライブ。性能こそ他より劣るものの、RAID 1+0で冗長構成にしてある。

ネットワークドライブ。性能こそ他より劣るものの、RAID 1+0で冗長構成にしてあるので、データの保管に向いている

というわけで、それぞれ特性の違うストレージを使い分けることを考えてみる。

つづく。