自宅用にESXiを動かしたいのだけど、24時間稼働だとどうしてもファンの音と電気代が気になる。
というわけで、静音性と省電力に優れたマシンを検討してみた。
CPU選び
まず問題となるのがCPU。自宅サーバなんてほどんどCPUパワーを使わないので、多少非力でも省電力なものが欲しい。でも、ESXiを動かすならVT対応が必須(64ビット仮想マシンを動かすのに必要)。
省電力プロセッサといえばIntel Atomが思い浮かぶけど、64bitでVT対応のものがまだないようなのでボツ。
となると、Intel Core 2のモバイル向けが無難かな、ということで、Core 2 DuoのPenryn辺りを考える。
マザーボード選び
問題はマザーボードで、モバイル用CPU(Socket P)に対応したものって案外少ない(しかも高い)。そんな中、AOpenのMP45-Dというベアボーンがよさげという話を聞いたので調べてみると、Intelのネットワークカードが使われてるみたいだし、ESXiも動きそう。
パーツ購入
というわけで、システム一式そろえてみた。
| ベアボーン | AOpen MP45-D (Intel GM45 + ICH9M) |
約37,000円 |
| CPU | Intel Core 2 Duo 2.40GHz (P8600) | 約13,000円(中古) |
| メモリ | DDR2-800 SO-DIMM 2GB×2 | 約7,000円 |
| HDD | SATA HDD(2.5in) 320GB | 約5,000円(中古) |
合計6.2万円。もっと安くできる構成もありそうだけど、まあいいや。
組み立て
本体の大きさはMac miniとほとんど同じ。拡張性はほとんどない。
ストレージは2.5インチHDDが一つしか入らないけど、eSATAで外付けドライブを接続できる。ただし、ポートマルチプライヤには対応していないため、接続できるHDDは最大二つ。あるいは外付けドライブでハードウェアRAIDする必要がある。
説明書通りにパーツを取り付けて終わり。メモリがちょっと刺しづらいけど、トラブルもなくあっさり完成。
BIOSの設定
ひとまず”Load Optimized Defaults”で初期値に設定。
VTが無効になってるので、“CPU Feature”の”Virtualization Technology”を”Enabled”に変更。
CPUの省電力機構を生かすために、”CPU C State Capability”を”C6”に変更。
グラフィックは最初しか使わないので、”Advanced Chipset Features”からビデオメモリを最小値に変更。
設定が終わればキーボードも外すので、”Standard CMOS Features”からエラーを出さないように変更。
ストレージは初期値でAHCIになってる。ハードウェアRAIDは搭載されてないみたい。
ESXiのインストール
最初はUSBメモリから起動してiSCSIストレージを使おうと思っていたのだけど、起動すると「Panic: Cannot get disk parameters.」と出て止まってしまう。どうやらBIOSでUSBをHDDとして認識させないといけないらしいのだが、そのような設定項目がないので断念。
ストレージをどうするかはいろいろ考えられるだろうけど、とりあえず内蔵ディスク+手動バックアップでいいや、ってことで普通にインストール。何の問題もなく動作した。
雑感
高負荷だとファンの音が聞こえるけど、普段はハードディスクの回転音以外は聞こえない。
パワーチェッカーで消費電力を見てみると、仮想マシンを何個か起動した状態で18W。負荷の高いときでも30Wくらいで動いてるみたい。これなら一ヶ月の電気代は300円以下に抑えられそう。前に買ったATOM+IONマシンが常時30Wくらいであることを考えると、ACアダプタのベアボーンってのが更なる省電力になってるのかな。
これでいくつものサーバを動かせるんだから、すごい時代になったなぁ。
追記(10/30)
外付けHDD(eSATA)でハードウェアRAIDによるミラーリングをしようかと思って、「裸族の二世帯住宅2.5」というのを買ってみた。
結果としては失敗。熱暴走するのかなんだかわからないけど、負荷を掛け続けると動作がおかしくなってしまう。(青のLEDが点滅を始める)
結局、内蔵ディスクをSSDに入れ替えることにした。コスト的には上昇するけど、静音性と省電力を考えると、この辺りが落としどころか。
ストレージは難しいなぁ・・
追記(11/9)
ストレージ(Intel SSD)の性能を測ってみた。左は実機に直接接続した場合で、右は仮想マシンからアクセスした場合。
仮想マシンのほうがやや性能が落ちる傾向にあるけど、ほとんど気にならないレベル。
仮想マシンとして動くWindows Server 2003に、StarWind iSCSI Target(無料版)を入れて、Windows 7からiSCSIディスクとしてマウントしたときの性能は次のような感じ。(左:RAMディスク 右:SSD)
RAMディスクでも、仮想マシンの電源を落とさない限りはデータが失われることもないので、これはこれで使いどころがあるかもしれない。





